皮膚感覚の鍛錬で『抵抗力』をつくる<乳頭体>チベット医学

ヨガの始めに、マントラを歌うクラスありますが、大人になると中々のみんなで合唱することもないので、みんなで歌うのって気持ちいいなと思います。

祐天寺に引っ越してきて、ここ数年月一開催される写経会に通っています。写経の前に、木魚に合わせて般若心経を唱えますが、それはとても心地よいです。

写経を始めた理由は、墨と筆で『書道がしたい』という欲求だったのですが、始めだすと漢文より般若心経の教え、写経の最後に自分はどんな願い事を書くのか、お坊さんの説法と色々と興味深いものがあります。

チベット冬虫夏草のパッケージより

お写経会で般若心経の解説をしてくださった チベットのお医者さん 大工原 彌太郎先生著の『明るいチベット医学』を読ませていただきました。

チベットのお医者さんは、医者であるためにはまずは出家をして仏教の習得が必須だそうです。なので、医者であり、僧侶であるのですね。

チベット古派仏教のベースになっている唯識学では、『魂は永遠ではない』『存在空間に起こる現象をどう捉えるか』『人間の体は、原子の集まりである』と考えられています。

その原子が寄り集まることで、電気のような『相関現象』が起こる。この生命エネルギーが健康や病気の判断になり、皮膚の下を流れる神経のパルス(信号)を診る。

病気なのか失調なのか、その人の抵抗力を引き出して、できるだけ患者自身の自然治癒力で治そうとする。子供は病むことで復元力をつくる。適応力をつけていく。バランスをとる。病と一緒に生きてもかまわない。

皮膚感覚器官<乳頭体>(暑さ、寒さ、湿った、乾いた、触れた、離れてた、痛い、痒い)を鍛えることにより、体温調整機能、中枢神経、皮膚感覚<気配>を向上させる。不調に対して、反応、自覚できるように乳頭体を発達させる。

それには、『器官の覚醒』をさせるヨガが最良のトレーニングです。

外界と体の接点である、目、耳、鼻、口、皮膚を目覚めさせ、感覚器官の入り口を鍛えれば、感覚を司る中枢神経が鍛えられ、体の機能がよく働き、勘も良くなります。

まさに、マインドフルネスで健康増進できるのですね。

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