『睡眠は心身の健康を保つ最強の薬』WHY WE SLEEP

昨日は良く眠れましたか?

健康に関して、考えるとき食と運動はもちろんですが、睡眠について学んだことはありますか?

『GARMIN VIVOSPORT』腕時計型のフィットネスウォッチを装着し始めて、とても興味深いと感じるのが、自分の睡眠データです。深いノンレム睡眠とレム睡眠。睡眠時間が短くても、スッキリしたと感じた時の睡眠の質を見るのに、この違った睡眠はどういった効果をもたらしているのか。

私たちの健康の鍵を握る睡眠に関して、この本はとてもオススメです。

まずは、健康的な睡眠時間。8時間。 理想は8−9時間。

週末の寝溜めでは、睡眠負債は返せないということ。

平均睡眠時間が6−7時間以下が続くと、免疫機能が衰え、ガンのリスクが2倍、アルツハイマー病、新血管病、脳卒中、鬱血性心不全、うつ病、不安、自殺傾向と心の問題まで、寿命が短くなる。

更には、睡眠不足が与える脳への影響。集中力、認知機能、学習能力、代謝機能、生殖機能の低下、感情の暴走、ストレスホルモンの増加、老化。

毎日7−9時間の睡眠を続けることで、運動スキルを高め学習、記憶、合理的な決断の強化、感情を整え、安定した心へ。高血圧を予防し、心臓の機能、代謝や食欲が正常になり、腸内細菌が元気になる。

★ノンレム睡眠(4つの異なった段階)

いらなくなったニューロンのつながりを削除する。情報を吟味し、移動したり、記憶を整理する。極めて高度なニューロンの連動活動。

☆レム睡眠(rapid eye movement) 

素早い眼球の動き。夢を見ている。

脳は起きている時とほぼ同じ働きをする。ニューロンのつながりを強化する役割。脳内の感情、動機、記憶といった情報が、脳内のスクリーンに映され、情報を統合する。EQ(心の知能指数)の高さは、日々の十分なレム睡眠をとっているか。顔の表情、体のジェスチャー、群衆行動、他社の感情を理解し協力する。

不安を誘発するホルモンが完全に脳内からなくなり(セラピー効果)独創的なひらめきや問題解決の作業、創造性、革新的なアイディア、難問の解決、認知力、洞察力が発達する。

睡眠こそ最強の解決作である

ここまで聞いたら、今夜良質な睡眠が取りたくなるはず。

衝撃だったのが、カフェインの効果。カフェインは、コーヒーだけでなく、お茶、エナジードリンク、ダークチョコレート、アイスクリームにも含まれる。30分後にピークを迎えるが、5−7時間後にも半分の効果が残っている。

更には、ディカフェにも15−30%のカフェインが含まれている。

良質な睡眠で、健康を取り戻すために、カフェイン、アルコール摂取の仕方、LEDライト、電子機器を含む電気の光、室温、ベッドを取り囲む環境を整えることはとても重要ですね。

一晩ぐっすり眠ることは、恥でも怠慢でもない。人生に健康、幸せ、活力をもたらし、真に生きているという充実感も味わえるはず。

皮膚感覚の鍛錬で『抵抗力』をつくる<乳頭体>チベット医学

ヨガの始めに、マントラを歌うクラスありますが、大人になると中々のみんなで合唱することもないので、みんなで歌うのって気持ちいいなと思います。

祐天寺に引っ越してきて、ここ数年月一開催される写経会に通っています。写経の前に、木魚に合わせて般若心経を唱えますが、それはとても心地よいです。

写経を始めた理由は、墨と筆で『書道がしたい』という欲求だったのですが、始めだすと漢文より般若心経の教え、写経の最後に自分はどんな願い事を書くのか、お坊さんの説法と色々と興味深いものがあります。

チベット冬虫夏草のパッケージより

お写経会で般若心経の解説をしてくださった チベットのお医者さん 大工原 彌太郎先生著の『明るいチベット医学』を読ませていただきました。

チベットのお医者さんは、医者であるためにはまずは出家をして仏教の習得が必須だそうです。なので、医者であり、僧侶であるのですね。

チベット古派仏教のベースになっている唯識学では、『魂は永遠ではない』『存在空間に起こる現象をどう捉えるか』『人間の体は、原子の集まりである』と考えられています。

その原子が寄り集まることで、電気のような『相関現象』が起こる。この生命エネルギーが健康や病気の判断になり、皮膚の下を流れる神経のパルス(信号)を診る。

病気なのか失調なのか、その人の抵抗力を引き出して、できるだけ患者自身の自然治癒力で治そうとする。子供は病むことで復元力をつくる。適応力をつけていく。バランスをとる。病と一緒に生きてもかまわない。

皮膚感覚器官<乳頭体>(暑さ、寒さ、湿った、乾いた、触れた、離れてた、痛い、痒い)を鍛えることにより、体温調整機能、中枢神経、皮膚感覚<気配>を向上させる。不調に対して、反応、自覚できるように乳頭体を発達させる。

それには、『器官の覚醒』をさせるヨガが最良のトレーニングです。

外界と体の接点である、目、耳、鼻、口、皮膚を目覚めさせ、感覚器官の入り口を鍛えれば、感覚を司る中枢神経が鍛えられ、体の機能がよく働き、勘も良くなります。

まさに、マインドフルネスで健康増進できるのですね。

自分の可能性を自分で摘み取らない『妬み羨みの五月病』

5月も半ばになり、お花満開、新緑も日増しに成長してくる季節です。

私は、後2週間ほどで初めての出産です。

この妊娠期間の9ヶ月は本当にあっという間で、様々な体の変化や、ホルモンと心の変化、それに伴う自分の生活の中で嬉しさや悔しさや葛藤など体験しました。

『今しかない、今の自分、環境に満足して今を楽しむ。』これが最大の課題です。

マタニティヨガクラスでも、『もうやれないことが沢山出てくるから、やれることを見つけてやるの』と言う先生の言葉がとても沁みます。

鳥取県 浦富海岸

できないことが多くなると、できていた自分だったり、今できている人を羨ましく思う時があります。そして、悔しいと言う感情。思い通りにいかなくて悲しくなる。

以下 『知の体力』著者 永田和宏 より

妬ましいと羨ましいとはどう違うのだろう。

『羨む』は辞書的には『望ましい相手の状態を見て自分もそうありたいと思う』(が、そうなれなくて不満に思う)語源は『心(=うら)病む』

いっぽう『妬む』となると、ここには『羨む』よりはるかに強い敵意が感じられる。辞書は『他人の幸運・長所をうらやんで、幸福な生活の邪魔をしたく思う』

『羨む』が『自分もそうありたいと思う』と肯定的なのに対して、『妬む』は『邪魔をしたく思う』と極めて否定的で、陰湿な匂いがする。

妬みも羨みも、ともに誰かとの比較から生じる感情であるが、その比較による差が<微差>である場合のみ、なぜか羨ましい、妬ましい思いが湧く。圧倒的に優れた人、はるかな有名人、あるいは比較にならないくらいよくできる人や億万長者などに対しては、妬みの感情は湧かないものである。

それはかけ離れた存在は、自分と同じ地平で考えられないからである。自分と同じ場にいる、ごく親しい仲間、小さな世界の小さな人間関係の中でこそ、それらの感情は抜き差しならないまでに精神を支配する。

『妬み』に縁のない人間はいない。しかし、『妬み』は常に<微差>に由来しているのだと思えること。<微差>だからこそ、その気になれば、自分もその妬んでいる相手と同じ立場に立つのは可能だと思えること。そのために行動に移せること。その大切さを今一度確認しておきたいと思うのである。

『妬み』は心を内攻させ、行動を抑制する。何もしないでひとりで暗い部屋に逼塞していると、精神も行動もどんどん消極的になる。考えることも不健康になり、やがて妄想に発展する。妬ましいと思うのは、それが<微差>だからこそなのだと思えれば、能動的なアクションへ自分の背中を押してやることも可能になるはずである。

小さな世界のモヤモヤから抜け出すには、マインドフルネス。

まずは疲れていたら、ともかく寝る。

そして、五感を感じながら体を動かす。(観る・聴く・嗅ぐ・味わう・感じる)

歩くでも水泳でもヨガでも、ともかく体を動かす。

片鼻呼吸。アヌローマ・ヴィローマ(右鼻閉じて4カウントで左鼻から吸い、両鼻閉じて8カウント。左鼻閉じて8カウントで右鼻から吐く。4カウントで右鼻から吸い、両鼻閉じて8カウント。8カウントで左鼻から吐く。)3ラウンドから初めて20ラウンドまで増やす。

妊婦向け片鼻呼吸。両鼻から吸い、右鼻閉じて左鼻から吐く。

セッションが終わったら、背筋を伸ばし、目を閉じてただ座る。

吸ってー。吐いてー。深ーく長ーい鼻呼吸を繰り返し、鼻先に集中する。瞑想。

瞑想とは、自分の心が今、どういう状態にあるか常に観察する訓練です。つまり、心をある一点に集中し、心を鎮めて真我を感じ取ろうとするのです。思考の波を止めることによって本当の自分の性質を理解でき、その内側に広がる知恵と静けさを見出せるようになります。